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比嘉 (普)剛

沖縄から発信しています。どうぞよろしくお願いします。 沖縄の伝統音楽が多くの人々に愛され、多くの人々に歌い継がれ、より香り高く、より発展していくことを心から願っています。

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沖縄の三線の魅力

武器を持たない平和な島が育んできた三線音楽

1816年イギリスの海軍のバジル・ホール大佐が琉球を訪れ9月16日から10月27日まで沖縄に滞在、島民と親しく交流し芸能音楽を堪能しました。その帰り道、セントヘレナ島に立ち寄った際、ナポレオン1世に武器を持たない平和な国琉球の話をすると「太陽のかがやくこの地球上に、武器を持たない平和な島があるなんて全く信じられない」と言って驚きほめたたえたという。

ナポレオンを驚愕させた、平和を愛し、武器を持たない不思議な島、かっての琉球王国の人々は、刀の代わりに三線を床の間に飾ったといわれ、首里士族を中心に、深い教養と高い芸意識によって古典の歌・三線・舞踊を高度に極めていきました。そして、それらの芸能を、外交手段として政治を押し進めて行ったと言われています。鍛えられた声量で琉歌を朗々と歌い、優雅な踊りと三線の音色が三位一体となって成り立っている芸能は、人々の心を深く感動させた事でしょう。

このように昔から平和を愛し音楽を大切に育んできた琉球の人々は、第二次世界大戦の惨劇からの復興も三線の調べで支えてきました。大戦後の収容所においては、カンカラー(空き缶)三線で心を癒し、移民の地で苦しく貧しかった生活の中で、三線を奏でて故郷を偲ぶほどに、沖縄の人々と三線音楽は、切り離すことが出来ません。

このように、昔から人々の心の支えとなり、沢山の勇気と愛を与えてくれた三線音楽は、現在に至るまで大切に守り育てられて来ました。琉球音楽のもつ、奥深さ、優しさ、美しさ、素朴さを是非多くの人々の心に届けたいとの筆者の思いを込めて「五線譜工工四」を創作しました。

洋楽では禁じられている悪魔の音程で不思議な雰囲気の琉球音楽

洋楽では増音程は悪魔の音程(名称は歌いづらい事からからきたようです)と言われ作曲の勉強では禁じられている音程です。しかし、沖縄の音楽には増四度音程がよく用いられています。又、西洋音楽では用いられない長七度音程もよく用いられます。これらのことを洋楽を勉強している方に話したり、楽譜を見せたりするとみんな驚きます。沖縄の音楽は悪魔の音程が入ることで独特な音楽の雰囲気を作り出しています。

茶飲み話になりますが、沖縄には悪魔というおどろおどろしきものは、おりませんが、キジムナーといういたずら好きの木の精(?)がいると言われています。キジムナーは、昔から民話に登場することも多く、姿や形についても色々な説がありますが、一般的に赤い髪の小さないたずら好きの男の子と言い伝えられ想像されていて、子供から大人まで親しまれています。悪魔の音程がキジムナーの音程なら、沖縄の人々が好んで使ったのも分かるような気がします。