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比嘉 (普)剛

沖縄から発信しています。どうぞよろしくお願いします。 沖縄の伝統音楽が多くの人々に愛され、多くの人々に歌い継がれ、より香り高く、より発展していくことを心から願っています。

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沖縄民謡のお話

唐船ドーイ

沖縄民謡の中でもとても人気がある曲で、宴会やエイサー、祝いの席などで最後のシメに演奏されることが多く、カチャーシーの定番曲になっています。ゆいレール(沖縄のモノレール)壺川駅の車内放送にも使用されています。歌詞はバリエーションが豊富で様々なパターンがあります。この曲を早弾きで延々と歌い続ける三線弾き(さんしんひちゃー)を見て三線を始めた人も多いのではないでしょうか。

1.
とうしんどーい さんてーまん いっさん ばえーならんしや (ユーイヤナ)
(唐船だー と叫んでも 一目散に 走れないのは (囃子))
わかさまちむらぬ しなふぁぬたんめー (ハイヤセンスルユイヤナ)
(若狭町村の 瀬名波の爺 (囃子))

2.(以下囃子略)
うとぅにとぅゆまりる うふむらうどぅんぬ しんだんぎー
(音に響む 大村御殿の 栴檀木)
なーふぁにとぅゆまりる くむじぬ ほーいがじまるぎー
(那覇に響む 久茂地の 這ったガジュマル木)

3.
あかたじょうぬうすく いだむちぬちゅらさ
(赤田門の赤秀 枝持ちの清らさ)
ぐすくみやらびぬ みむちちゅらさ
(城美童の 身持ちの清らさ)

4.
あぶしんくぃゆるみじや うやぎりばとぅまる
(畔を越える水は 補えば止まる)
わしたはたちぐる とぅみんなゆみ
(私達二十歳頃 止めも出来るか)

歌詞の内容は、中国との交易船が那覇に入港するときの庶民たちの心躍る様を表現したもの。当時、琉球は中国や東南アジアとの交易が盛んで、貿易の中継地点としての役割も大きく、様々な食べ物や民芸品、貴重品などを積んだ船がやってきたといいます。今より娯楽の少ない時代ですので、交易船の入港は庶民の楽しみの一つだったのでしょう、唐船ドーイはその様子をよく表しています。

●エイサー・・・エイサーは沖縄県で旧盆の時期に踊られる伝統的な踊りで、お盆の盆踊りの様なもの。各地域の青年会が担当することがほとんどで、沖縄民謡に合わせて太鼓を打ち鳴らし、踊りながら町内を練り歩く。地域によって使用する太鼓の種類や踊りなど型が異なる。

●カチャーシー・・・カチャーシーとは三線の早弾きの曲のこと。祝いの席や祭りなどのシメに欠かせないもので、この曲が流れると皆が集まり両手を上げて手をくるくると回すようして踊り、皆で喜びを分かち合う。唐船ドーイは定番曲になっています。

●大村御殿・・・琉球国王の子、北谷王子の屋敷。首里城そばの竜潭池のほとりにあった。現在は県立博物館になっている。

●栴檀木・・・センダンの木。薄紫色を帯びた花を多数咲かせる。

●赤田門・・・継世門。首里城の東側にあり、裏門にあたる。1998年に復元され、公開されている。

●赤秀・・・アコウの木。クワの仲間で気根を垂らして岩などに張り付く。鳥によって種子が樹上に運ばれ、気根が樹木を覆うように成長する様から別名「絞め殺しの木」とも呼ばれる。

●ガジュマル木・・・アコウと同じく「絞め殺しの木」とも呼ばれるクワの仲間。沖縄では街路樹や防風林などに利用されていて、なじみ深い樹木。